男「はぁ、バレンタイン。結局チョコ1つ貰えずに放課後かよ」
友「わかんねーぜ、もしかしたら下駄箱に入ってるかもだろ?」
男「そんなわけねーだろ...、え? マジで入ってる」
友「ウソだろ、見せろよ! ほ、ホントだ」
男「しかもこれ、手作りっぽい。ど、どうしよう、誰からだよコレ」
友「はいはーい、実はどっきりでしたー。これは残念だけど俺のイタズラ」
男「え? でもこれ手作りだぞ」
友「ああ、お前の騙された顔が見たくて昨日の夜チョコを作ったんだー。いやー、その顔良かったわー」
男「あ、ああ。まったく、人を騙すなんてよくないぞ」
友「ごめんごめんって」
友「じゃあ、これでも食いながら帰るか。頑張って作ったんだしな」
男「...そうだな」
友「いやー、昨日ちょっとやけどしてさー。1つ頂戴」
男「いや、お前が作ったんだから勝手に食えよ」
友「お前にあげたんだから。お、上手く出来てたみたいだな流石は俺」
友「お前も食ってみ? 味は俺が保証するぜ?」
男「ったく、どっきりの為にこんな手の込んだことして...あ、確か上手い」
友「だろ?」
男「あ、ちょっと待って自販機行ってくる」
友「おー、いってら」
男「ほら、チョコだけだと喉かわくだろ」
友「サンキュ」
男「お返しだよ。ありがと」